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映画 「パンズ・ラビリンス」 [映画]

ネットフリックスで観ました。
2006年の映画です。

同監督の作品、「シェイプ・オブ・ウォーター」は、
2018年のアカデミー賞(作品賞他)を受賞しました。
パンズラビリンスも、2006年の撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞しています。
「パシフィック・リム」も同じ監督さんだったのね。→私のブログはこちら



映画 「パンズ・ラビリンス」
監督:ギレルモ・デル・トロ 出演: イバナ・バケロ ほか
アミューズソフト(¥1620 税込)
オススメ度 ★☆☆☆☆

ダークファンタジーだと思っていました。
実は、血まみれファンタジー…いや、バリバリの戦争(内戦)映画でした。
途中から子供がとっても可哀想になってきて。
それが戦争なんだ、って事なんでしょうけど…。
私は、この映画、好きじゃありません。だからオススメ度は星一つです。

以下、超ネタバレ。
かつ、長文です。スミマセン。


オープニング、「血?」って思うシーンから始まります。
これは予告ですね。
これからこうなるよ、っていう…。

そして、「地下の国」のお話が語られます。
苦しみのない地下の国から、王女が地上に出て、あまりのまぶしさに記憶を無くしてしまいます。
王女は人間として暮らし、やがて地上で死んでしまいますが、その魂はいつか地底に戻ると信じられていました。

主人公は、そんなおとぎ話を信じる少女、オフィリア(オフェリア?)です。
身重の母親と共に、新しい父親がいる砦(戦場)に向かいます。
継父(ママチチ)は、レジスタンスを討伐する軍の指揮者なのです。

ママチチのもとに向かう途中で、主人公は
ナナフシみたいな虫を見かけて「妖精?」と思います。
(私には悪い式神に見えましたが。)

一方、シュールなまでにスーパーリアルなママチチ。
これがもう、もう、どうにも悪い奴です。
よりによって何でこんな奴と結婚?と思ったら、お母さんは、生活の安定を望んで再婚を決めたらしい。
もう嫌な予感しかしません。

ママチチは、お母さんのお腹の中にいるのは「息子」だと信じています。
(あ、出来婚だったのネ。)
だから、お母さんの事も、その「器」として、多少、大事にします。
でも義理の娘なんか、かわいくも何ともありません。
もちろん彼女もママチチを好きになれません。

辛い現実の中、彼女は森の奥に、不思議な場所(迷宮)を見つけます。
そこにいたのは、パン(パーン)でした。
ギリシャ神話に出てくる牧神です。

パンは、主人公こそ地下の国の王女だとほのめかし、
三つの試練をクリアすれば、地下の国に戻れると言います。

一つ目は、カギを手に入れること。
不気味な枯れ木の根元にある、不気味な穴に入って、不気味なカエルに不気味な石を食べさせると、ゲロロローっと不気味な内容物が吐き出され、その中に鍵もありました。
ああ不気味。

二つ目は、制限時間内に、ある場所でそのカギを使うこと。
ただし、その場所にある食べ物は、絶対に食べてはいけません。

パンからもらったチョークでドアを描き、主人公は中に入ります。
やがて、ごちそうで一杯の部屋に着きますが、番人は全く動きません。
持参した鍵を使ってナイフを手に入れても、番人が動かなかったので、安心した主人公は、つい、ブドウを口にしてしまいます。
もちろん番人に襲われ、一緒にいた妖精も何人(匹?)か失ってしまいます。

このシーン、番人が怖すぎー。
目玉を皿の上に置いてジッとしている時から、不穏です。
来るぞ来るぞと思っていると、ああ、やっぱり!目玉を両手のひらにはめて、ウワーと追いかけてくる。
動きがサイレントヒルっぽかった。
(この番人とパンは、中の人が同じ方らしいです。
 ちなみにシェイプオブウォーターの魚人も同じ方らしいです。)

「絶対に食べてはいけない」といえば、日本の神話では、黄泉(よみ)ですね。
もちろん日本の神話と一緒ではないでしょうけど、
あの場所が黄泉の国だったとしても、おかしくないと思いました。

主人公は、何とか番人から逃れ、パンの所にナイフを持っていきますが、
「第二の課題は失敗」と言われます。
ブドウ一粒で…と落胆する主人公。

彼女の実生活も、ますます絶望的です。
ママチチは相変わらずヒドイし(書きたくもない)、
仲良しの使用人のお姉さんは、レジスタンスに協力していた事がバレてヤバいし、
お母さんは具合が悪くなり、あげくに、出産で亡くなってしまいます。

もうここにはいたくないと、レジスタンス協力お姉さんと一緒に逃げようとしますが、すぐ連れ戻されてしまいます。
お姉さんは、恐らく拷問されて殺されるんでしょ?という感じに…。
(それまでのママチチの所業を見ていると、間違いない。)

ここで、パンから意外な提案が。
「弟と一緒に地下の国に行ける」
と言うのです。
彼女は、ママチチ溺愛の弟をさらい、再び逃げ出します。

ママチチは、いたぶるハズだったレジスタンス協力お姉さんに刺されるわ殴られるわ逃げられるわで、大変な状況でしたが、
逃げたお姉さんの追跡は部下に任せて、自分は継子と息子を追います。

主人公がパンのもとに弟を連れていくと、
「ナイフで弟の血を流せ」と言われます。
そうすれば二人で地下の国に行ける、と言うのです。
でも、彼女にはそんな事はできません。

必死でパンに許しを請う彼女の姿を、追ってきたママチチが目撃します。
ここでは『何もない空中に話しかける少女の姿』が描写されます。

 これを「心の汚い大人には見えない」と考えるか、「これが現実」と考えるか?
 私は後者でした。ラビリンスにママチチが入ってこられたからです。
 途中で道に迷いそうになるシーンはあったのですが、
 結局、彼女のいる所まで行けたので、アレアレ?と思いました。
 恐らくここは迷宮などではないのでしょう。

ママチチは、息子を取り戻すために、主人公を撃ちます。
ひどい。
何てひどい。
この映画の中で最もひどいシーンだと思う。

しかし、息子を抱いて外に出たママチチを待っていたのは、レジスタンスを引き連れたお姉さんでした。
お姉さんを追った部下たちは、全員やられてしまったのです。
ママチチは赤ん坊を取り上げられ、射殺されます。

 実はこのママチチ、「男親と息子」にこだわりがある人でした。
 前半に、お偉いさんたちとの晩餐会で、軍人だった亡き父親の話を出されて
 不機嫌になるシーンがあるのですが、その割には、父親から受け継いだ時計を
 とてもとても大切にしています。
 亡父に対して、屈折した愛情を持っている感じでした。

 この時計は、いずれ必ず、息子に渡そうと考えていたのでしょう。
 レジスタンスに囲まれた時に、お姉さんに時計を託そうとします。
 もちろん拒否されて、「この子にはあなたの名前さえ教えない」とまで言われます。
 彼は恐らく、ここで初めて絶望を味わったのでは。

主人公は、お姉さんに見守られて、地下の国に旅立ちます。
彼女の血がしたたり落ちて、オープニングの映像に繋がります。

美しい地下の国で、主人公は、
「本当の第三の試練は、愛する者のために自分が犠牲になる事だった」
と知らされて、温かく迎えられます。
王様は、どうやら亡くなった本当のお父さんで、女王様はお母さんのようでした。
(お母さんが赤ちゃんを抱いていたんですが…誰?
 以前に流産していたとかいう話、ありました?)

地下の国で皆から歓迎されて、喜ぶ主人公。
(こんなの、こんなの、ダメじゃん…!)

地下の国は、死の国だったのでしょうか。
それとも、彼女は本当の地下の国には行き着けず、死の間際に幸せな夢を見ただけだったのでしょうか。
どちらにしろ、何とも悲しい結末です。

ママチチは彼女をぶん殴るくらいにして欲しかった。
「地下の国には行けないけれど、私は元気です」の方が良くないですか?

映画は、次の「レジスタンスを討伐する軍」がまた派遣される、的な流れだったしィー、
内戦の残酷さを描きたかったのはわかるけどー。
こんな後味の悪さも、全部わざとだとわかっているけどー。

私はこの映画、やっぱり好きじゃないです。

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